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◆パシフィックアートセンター(PAC)

パシフィックアートセンター(PAC) 社長 小川富市さん

小川富市さん

「先人に教わった技術と心意気を舞台の裏側でしっかり守ってゆきたい」

 現代劇では照明の強さや色を変えて場面を表現するのが一般的です。しかし歌舞伎の舞台は、全体を均等に明るくする“生明かり”が原点。昼間は自然光、夜は蝋燭の明かりを灯して表情を見せてきた古来の方法に則り、照明の強弱で、道具背景に見合う明かりをどう表現していくかが基本、と伝えられています。
 舞台のなかには百数十年ぶりの再演、などという演目もあります。現代の照明機器をどう使うべきかなど、当然資料もありません。こういう情景のときにはこんな明かりを灯すもの、と諸先輩から一つひとつ教えていただいた経験を紐解き、ご指導を仰ぎながら、古の舞台に思いを馳せて作り上げてゆくしかないのです。
 やり直しのきかない“舞台”の裏側で、我々裏方も一丸となって伝統芸能を後生につなげていくお手伝いができれば。技術はもちろん、先人の皆さまに教わった舞台人の心意気も大切に守っていきたいと考えています。

歌舞伎を楽しむアドバイス

  • 劇場内で販売されているプログラムには、口上や身のこなしの説明、役者さんのインタビューや系譜図など、知ると物語がより楽しく観られる情報がたくさん載っています。使われている写真はもちろん冊子自体も美しいので、観劇のよい記念になるのではないでしょうか。
 
  • プロフィール

    公務員を経て音響の専門学校に入学。
    卒業後は音響技術者として'73年にPACに入社し40年、2013年に社長に就任。
    趣味は映画館での洋画鑑賞。アクションからSFまで幅広く楽しむ。好きな作品は'65年の名作『サウンド・オブ・ミュージック』。
  • 小川富市さん
 
企業紹介
  • パシフィックアートセンター(PAC)
  • 昭和45年の発足以来、国立劇場をはじめ伝統芸能の舞台において大道具や照明、音響を担当。登場人物の動作を音で強調する“附け打ち”も大切な役割のひとつ。先人たちに教えられた、演じ手を活かす精神を大切に守りながら、舞台の裏方で伝統芸能をサポートしている。
  • http://www.pacnet.co.jp